各種検査・リハビリ
放射線検査
一般撮影
胸部・腹部や骨の写真など、一般的なX線写真を撮影する検査です。
胸痛、腹痛、打撲などの痛みがある時
X線テレビ
X線を照射して体内を透視する検査です。
腹痛、胃痛、下痢、むせなどの消化管の症状がある時
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胃バリウム検査…バリウムを飲み、がん・潰瘍などを検索
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大腸バリウム検査…肛門よりバリウムを注入し、がん・ポリープなどを検索
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嚥下造影…造影剤を混ぜた食材を食べてもらい、嚥下時の喉の動きや誤嚥・むせなどを起こさないか評価
CT検査
X線が体の周りを回転しながらスキャンし、断層画像を撮影する検査です。
胸痛、腹痛などの痛みや血液検査での異常、腫瘍が疑われる時
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頭部…脳梗塞・脳出血・頭部打撲時の骨折の検索
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胸部…肺がん・肺炎の検索
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心臓…狭心症・心筋梗塞の診断(冠動脈造影検査)
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腹部…肝臓がん・膵臓がん・胆石・尿管結石などの内臓疾患の検索
冠動脈CT検査とは
冠動脈CT検査は、心臓を栄養する冠動脈という血管を調べる検査です。カテーテルを使用せず、造影剤を注射することで、今までは心臓カテーテル検査でしか分からなかった冠動脈の形態評価ができます。
冠動脈が細くなり、心臓に十分な酸素がおくれなくなることによっておこる狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患や、血管の走行異常などを早期に発見することができます。
冠動脈CT検査は心臓カテーテル検査に比べ、患者様への負担が少ない検査法です。検査にかかる時間も短く、低コストで、入院する必要もありません。
当院では冠動脈狭窄の診断は、心臓カテーテル検査から冠動脈CT検査へ変わっていくと考えています。
冠動脈CT検査は以下に該当する方におすすめです
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狭心症、心筋梗塞の既往や家族歴のある方
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胸の痛み、圧迫感、息切れなどの症状のある方
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階段や坂道を登った時(労作時)、早朝、寒い時などの安静時におこる胸部の圧迫感のある方
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高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙歴などの冠動脈危険因子がある方

下記に該当する方は検査が行えない場合があります
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腎機能の悪い方
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造影剤にアレルギーのある方
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不整脈のある方
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15秒くらいの息止めができない方

実際の検査で得られた右冠動脈の画像です。
左が正常、右が所見の有る画像になります。
左はきれいに造影剤入った血管が見えていますが、右は2カ所が染まらず、少し黒くなっています。つまり、この部分は造影剤が流れておらず、プラーク、血栓などによって狭窄しているのがわかります。

画像の再構成をおこなって血管を真っ直ぐに伸ばすと下記のようになります。
先ほどと同様に右の画像の血管の一部は造影剤が流れておらず、狭窄しているのがわかります。また白く光っている部分は石灰化になります。

心臓カテーテル検査と比べて短時間で、より低侵襲で体の負担が少なく、入院の必要がなく外来(日帰り)で検査が可能です。
MRI検査
長い磁石のトンネルのような装置の中で、核磁気共鳴を使用し断層画像を撮影する検査です。
手足に痺れや麻痺、血液検査での異常、腫瘍が疑われる時
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頭部…超急性期の脳梗塞・腫瘍の検索、認知症の診断
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腹部…腫瘍の精査、胆のう胆管の描出(MRCP)
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骨盤…前立腺・子宮・卵巣などの腫瘍の検索
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脊椎、骨、関節…椎間板ヘルニア、骨折、靱帯や筋肉の炎症・損傷の検索